小児科|三田駅から徒歩6分の内科・循環器科-いなずみ内科・循環器科

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小児科

Pediatrics

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小児科

小児科全般の診療を行います。

かぜ症状(咳、鼻水、発熱、気管支炎)、胃腸炎(嘔吐、下痢、おなか痛)、中耳炎(耳の痛み)、喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症、発疹、頭痛、便秘など様々な病気に対応させていただきます。子供の予防接種も実施しています。お困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
発熱が長引く、腹痛が続く、けいれんが続くなど高度な医療・入院が必要と思われるお子さんは、三田市民病院や済生会兵庫県病院にご紹介させていただきます。

主な症状

発熱

子どもが熱を出すと心配になりますが、発熱以外に症状のない時は、大した病気でないことがほとんどです。
大切なことは、水分や食事を摂取できているか、普段と比べて機嫌や元気さはあまり変わらないか、ほかに重い症状はないかどうかです。発熱とともに、意識障害、呼吸困難、強い頭痛や腹痛、けいれんなどを伴うときは要注意です。熱が高くても、元気があって食欲があるときは、あまり心配はありません。一方、熱はそれほど高くないけど、元気がない、不機嫌、食欲がないなどは要注意です。
熱を出す病気は非常にたくさんありますので、熱の出初めには何が原因で発熱しているのかわからないことが少なくありません。1日か2日たって症状がそろえば正確な診断が可能になってきます。発熱したら、熱の高さ、症状の経過を記録しておくと受診時に診断の助けになります。
生後はじめての発熱には突発性発疹が有名です。なんの前触れもなく突然39度台の高熱がでて、大半は3-4日で解熱します。解熱した頃に発疹が出てきます。高熱の割には全身状態は良好で、合併症もほとんどありません。
発熱時にけいれんをおこす場合、熱性けいれんといいます。多くは5分以内で治まり、心配ありません。けいれん(ひきつけ)が起きたときは、衣服をゆるめて、時に嘔吐することがあるので、吐物で窒息しないように、体を横向きにしましょう。けいれんの様子をよく観察して、あとで主治医に教えてください。熱性けいれんを起こした場合、発熱時には早めの解熱剤の座薬、予防的に抗けいれん薬の座薬を使用します。けいれんを繰り返す場合、持続時間が15分以上などの場合は専門医に紹介の必要があります。
解熱薬(アセトアミノフェン)は38℃以上の発熱があり、お子様が辛そうであれば内服または座薬を使用すると楽になることが多いです。多くの発熱の子供さんは、解熱剤、風邪、胃腸症状の対症薬などで経過観察します。
3か月未満の発熱、40度以上の高熱、5日以上の発熱、呼吸困難、意識障害、強い腹痛がある、けいれんが続く時は、重症の場合があり、病院に紹介する場合があります。

嘔吐

嘔吐は、胃腸が弱って、食べたり飲んだりした物を胃腸が拒絶して起こる反射です。急な嘔吐の原因で多いのは感染性胃腸炎(胃腸風邪)です。下痢や、おなか痛を伴うことが多いです。ウイルス感染で、ほかに咳や発熱などの風邪症状を伴うこともあります。インフルエンザもその一つです。
急性虫垂炎では、吐き気、嘔吐、上腹部のおなか痛で、その後、右下腹部が痛くなります。
急な嘔吐で、おなか痛、下痢などの消化器症状を伴わないときは、その他の病気の可能性が高いです。
のどの痛み、発熱のみでは、急性咽頭炎・扁桃炎(とくに溶連菌感染症)があります。頭痛、発熱の時には髄膜炎がないか、後部硬直がないか(寝かせて首が硬くなっていないか)、診察で調べます。
長引く嘔吐では、それ以外の病気も考えないといけません。
嘔吐のときは、脱水症状にも注意が必要です。嘔吐の時は、しばらく水分もうけつけず、嘔吐を繰り返す時が多くあります。吐き気止めの座薬を入れて、薬が効いてくるまで、しばらく胃を休ませます。吐き気がおさまってきたら経口補水液などを少量ずつ頻回に飲ませてあげてください。はじめは嘔吐しても、徐々に水分はとれるようになっていきます。それでも水分が取れない場合は点滴が必要になる場合があります。最初は絶食で、吐き気や、腹痛が治まれば、消化しやすい食べ物(おかゆや、うどん等)から徐々に食べるようにしましょう。

下痢

子どもの病気で咳などの風邪症状とともに多いのが下痢です。ウイルスか細菌による胃腸炎がほとんどの原因です。
下痢の場合は、まず便の状態をよく観察することが重要です。少し柔らかい程度の下痢か、水のように流れるほどなのか、血液や粘液は混じっていないか、腐敗したような臭いはないか、白っぽくないかなどを確かめましょう。血便、粘血便(粘液の混じった血便)、白色便、食物が全く消化されていない便などであれば、写真を撮ってそれを医師に見せてください。下痢の回数もメモしておいてください。
また、機嫌はどうか、ぐったりしていないか、嘔吐はないか、おなか痛はないか、発熱はないか等もよく観察しておいてください。
血便、粘血便(粘液の混じった血便)であれば細菌性腸炎の可能性があります。病原性大腸菌(O157など)が疑われるときは便培養が必要となります。白色便はロタウイルスに特徴的です。
下痢の回数が多くても、こまめに水分摂取(母乳、ミルク、経口補水液、スポーツドリンク、水、お茶など)することが重要です。嘔吐、おなか痛がひどくなければ、消化の良い食事を少量ずつ食べることが重要です。
整腸剤を処方します。下痢止めお勧めできない場合が多いです。下痢止めを使うと細菌性腸炎では毒素を排泄できなくなります。脱水症の場合が点滴が必要になる場合があります。

おなか痛

子どもが訴える痛みで一番多いのがおなか痛です。
おなか痛で多いのは、感染性胃腸炎と便秘です。感染性胃腸炎では吐き気や嘔吐や下痢を伴います。便秘によるおなか痛は意外と多く、浣腸にて軽快します。
急性虫垂炎は手術が必要になる場合があり、注意が必要です。2歳以下の乳幼児は、はっきりとした腹痛を訴えることができず、ただ機嫌が悪く泣いている場合もあります。2歳以下で間欠的に号泣するとき、嘔吐のある場合は腸重積の疑いがあります。
学童期では、心因関連疾患(ストレス、心身症、不登校、いじめ)も多くなります。
おなか痛は、嘔吐や下痢、便秘、発熱といった他の症状の経過観察が必要になります。受診される場合は、これらの症状の経過を医師にお伝えください。

発疹

生後2-4週ごろから、顔や頭に乳児湿疹が出ることが多くあります。顔や手足に広がり、耳切れもあるようなら受診して相談してください。入浴、シャワーなど清潔に皮膚を保つことが大切ですが、乾燥肌には保湿剤が有効です。
虫刺され、すり傷、湿疹で、かゆくて、汚い爪で皮膚をひっかいた場合、他の部位に移る飛び火(とびひ:伝染性化膿疹)になります。抗生剤の軟膏や内服を処方します。
発熱を伴う発疹は、水疱瘡(みずぼうそう)、風疹や麻疹などの空気感染性の疾患もあるため来院時には受付スタッフにお声かけください。第2待合室でお待ちいただきます。

咳・鼻汁・のどの痛み(かぜ症候群)

咳、鼻水、のどの痛みといった鼻や喉などの症状はかぜ症候群といい、主として上気道に感染がおこり炎症を起こします。原因の9割以上がウイルスによるものです。1週間以内に元気になることがほとんどですが、咳・鼻汁の症状は2週間以上持続する場合もあります。咳や鼻水、のどの痛みを和らげる薬を処方します。発熱を伴えば、解熱薬(アセトアミノフェン)を処方します。
溶連菌感染症が疑われる場合は、のどを綿棒でこする迅速検査を実施し、診断されれば抗生剤を処方します。内服で1-2日たてば解熱し、のどの痛みも消えますが、途中で薬をやめると再発します。後でリウマチ熱や腎炎になることがありますので、抗生剤は最後まで指示通りにのみましょう。
しつこい咳などでマイコプラズマが疑われる場合も、のどを綿棒でこする迅速検査を実施し、診断されれば抗生剤を処方します。
ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴があると、気管支炎の診断(喘息性気管支炎ともいいます。)になります。気管支拡張薬の内服や貼付薬(はり薬)、吸入薬等が有効です。2歳未満の乳児でかぜ症状に続いて喘鳴が強くなる場合はRSウイルスによる急性細気管支炎があります。強い呼吸困難を伴う場合は入院治療が必要になります。中には肺炎に進行する場合もありますので、熱を含めた症状の経過をしっかり観察することが重要です。

目が赤い、目やに

目が赤い(結膜の充血)、目やに(眼脂)、涙(流涙)は結膜炎のサインです。
細菌性結膜炎は乳幼児の結膜炎の半分を占めます。抗生剤の点眼液が有効です。

ウイルス性結膜炎にはアデノウイルスによる流行性角結膜炎、咽頭結膜炎があります。流行性角結膜炎の場合、感染力が非常に強いためお子様のケア後は保護者の方も手洗いをしっかり行いましょう。子どもの場合、角膜炎は軽く、発熱や上気道炎症状(鼻水、咳)、下痢などを伴うことが多いです。咽頭結膜熱(プール熱)はプールを介して伝播することがあり、高熱と咽頭炎を伴います。抗生剤や、抗炎症作用のある点眼液を処方します。
花粉症などのアレルギー性結膜炎では抗アレルギー薬の内服や点眼液を処方します。