在宅診療とは

在宅診療とは、お身体の機能が低下し、通院が困難な方のご自宅に医師が訪問して行う医療です。在宅療養支援診療所として、訪問看護ステーションやケアマネージャー、ホームヘルパー、病院、介護施設と連携し、患者様の情報を共有して訪問診療を行っております。老衰状態や、癌の末期状態の患者様の看取りも行っております。特に訪問看護ステーション、ホームヘルパーとの連携にて、ご自宅での療養が少しでも快適にできるように勤めています。
これまで訪問診療してきた経験から、「病院よりも、自宅にいるのが何よりの幸せ」と言われる患者様が多く、家族に囲まれた生活が、患者様の精神状態や身体状況に良い影響を及ぼすように感じています。
地域のかかりつけ医として、日常的な健康管理をはじめ、病気の悩み・苦しみ等、心の問題も含めて、総合的な診療につとめます。

受診が可能な方

• 在宅での療養を希望される方
• 医師の処方箋による薬の宅配が必要な方
• 入院や通院が困難な方
• ご自宅での最期の時間をご希望される方

診療内容

患者様の状態に応じ、訪問回数は異なりますが、多くは2週間に1回、曜日を決めての訪問診療となります。地域の訪問看護ステーションにもお願いして、訪問看護にも定期的に入っていただく場合があります。

訪問エリア

当院の診療範囲は、三田市全域、神戸市北区の一部(道場町、長尾町、鹿の子台北町）です。詳しくはお電話ください。

ご利用方法

1. ご家族とのご面談

   患者様のご家族に診察時間中に受診していただき、相談させていただいています。
   健康保険証、介護保険証をご持参ください。病院からの診療情報提供書があればご持参ください。病院の医師、ケアマネージャーや訪問看護ステーションからの紹介で、あらかじめ患者様の情報をいただいた上での、ご面談も行っています。
   ご家族からのお話をもとに、具体的な病状の確認をさせていただきます。また、その際にご要望なども伺います。その上で診療が可能かどうか判断いたします。
   初回の訪問日時刻を決めさせていただきます。平日の午後1時30分から3時ごろの訪問としております。訪問看護の利用が必要と思われるときは、地域の訪問看護ステーションを紹介させていただきます。

2. 往診情報カードの記入

   患者様とご家族（緊急連絡先）の名前、住所、連絡先（電話番号）、また利用されている居宅介護支援事業所、ケアマネージャー、訪問看護ステーション、調剤薬局、また請求送付先、支払い方法につき記入していただきます。

3. 訪問診療開始

   指定の訪問日に訪問診療を開始いたします。必要であればケアマネージャーや訪問看護師にも同席していただきます。

費用について

大まかな構成として、以下の費用がかかります。

一般的な訪問診療の料金

*検査、薬代、医学管理（在宅酸素、膀胱バルーン留置、経管栄養、中心静脈栄養など）、緊急往診、看取り、介護度等により別途料金が発生します。

難病(専門的な処置､管理が必要な場合)	（1割負担の場合）7,470円 在宅時医学総合管理料（4800点）、 在宅患者訪問診療料（1回につき888点）、 訪問看護指示料（訪問看護有りの場合：300点）、 居宅療養指導管理料（月2回まで。1回につき295点）

*検査､薬代､医学管理(在宅酸素､膀胱ﾊﾞﾙｰﾝ留置､経管栄養､中心静脈栄養など)､緊急往診､看取り､介護度等により別途料金が発生します。

難病以外	(1割負担の場合)6,570円 在宅時医学総合管理料(3900点)､ 在宅患者訪問診療料(1回につき888点)、 訪問看護指示料(訪問看護有りの場合:300点)､ 居宅療養指導管理料(月2回まで｡1回につき295点)

施設入居者の訪問診療の料金

*検査､薬代､医学管理(在宅酸素､膀胱ﾊﾞﾙｰﾝ留置､経管栄養､中心静脈栄養など)､緊急往診､看取り､介護度等により別途料金が発生します｡

難病(専門的な処置､管理が必要な場合)	(1割負担の場合)4,070円 在宅時医学総合管理料(1474点)､ 在宅患者訪問診療料(1回につき213点)､ 訪問看護指示料(訪問看護有りの場合:300点)､ 居宅療養指導管理料(月2回まで｡1回につき285点)

*検査､薬代､医学管理(在宅酸素､膀胱ﾊﾞﾙｰﾝ留置､経管栄養､中心静脈栄養など)､緊急往診､看取り､介護度等により別途料金が発生します｡

難病以外	(1割負担の場合)2,770円 在宅時医学総合管理料(1475点)､ 在宅患者訪問診療料(1回につき213点)､ 訪問看護指示料(訪問看護有りの場合:300点)､ 居宅療養指導管理料(月2回まで｡1回につき285点)

診療内容や居住場所などの条件により算定基準や、保険種別により自己負担金の割合が異なったりする場合がございます。患者様お一人ずつ費用は様々です。

※1　医療保険負担の割合(1割から3割)、障害手帳の有無などにより負担額が変わります。
※2　訪問する回数や治療内容　(在宅酸素・中心静脈栄養など)で医療費が変わります。
※3 院外処方のため、薬剤費は別途必要です。